【ECサイトの第一印象】CVRアップを狙えるファーストビューとは?

2024-04-12

【ECサイトの第一印象】CVRアップを狙えるファーストビューとは?

ファーストビューでCV効果を最適化・最大化しよう

ECサイトを制作するにあたり、特に重要なのがファーストビューです。Webサイトを訪れたユーザーの行動を左右する重要な部分で、サイトの内容がどれほど充実していても、ファーストビューに訴求性がなければユーザーは留まってくれません。

そもそも、ファーストビューとは何でしょうか。この記事では、ファーストビューについて理解し、その重要性や構成のポイント、注意点について説明します。これからECサイトを制作される方はもちろん、ユーザーの離脱率などに課題がある方も参考にしてください。

ファーストビューって何?

ファーストビューとは、ユーザーがWebサイトを開いた際、最初に画面に表示される部分のことです。
この呼び方は和製英語で、英語圏では「above the fold(折り目の上)」という表現をします。もともとは新聞の折り目のことで、折り目から上のトップ記事を指しています。つまり目を引きやすい、重要または魅力的な情報が掲載されているとユーザーに認識させる部分です。

Webサイトにおいても同様で、PCなどの画面上ではページ全体が見えているわけではありません。サイトを開いた際に画面に表示される部分(上部)がファーストビュー、ファーストビューで興味を引かれたユーザーがスクロールして次に目にするコンテンツ(下部)はセカンドビューと呼ばれています。

ファーストビューは一般的に、写真やイラストなどが表示されている「メインビジュアル」、企業ロゴや問い合わせ、検索などが表示されている「ヘッダー」、企業情報や製品・サービス紹介など別のページに誘導する「グローバルナビゲーション」で構成されています。
ちなみに、メインビジュアルはファーストビューの中でも大部分を占めており、「アイキャッチ」「キービジュアル」などと呼ばれることもあります。デザインもさまざまで、近年は画像ではなく動画を使っているサイトもあります。

ファーストビューはなぜ重要?

ファーストビュー はユーザーが最初に目にする情報であり、そのWebサイトの閲覧を続けるかどうかを判断する基準になります。その判断はわずか数秒といわれているため、第一印象が重要です。
ファーストビューに魅力を感じなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。

また、検索エンジンの評価にも影響します。検索エンジンは、ユーザーの滞在時間や直帰率などを評価の指標としているため、ファーストビューで離脱されてしまうと評価も下がってしまうのです。
一方ファーストビューで興味を引くことができれば、会員登録や商品購入などのWebサイト上での成果(CV)が得られ、コンバージョン率(CRV)アップにもつながります。
実際に、ファーストビューを変更してページの遷移率や成約率が改善したという事例や、メインビジュアルを変更したことでCRVが200%以上アップしたという事例もあります。

ファーストビュー作成のポイント

ここでは、効果的なファーストビューを作成するためのポイントを紹介します。

ターゲットを決める

はじめに、自身や自社のECサイトが誰に向けたものなのかを明確にすることで、訴求内容やデザインを最適化することができます。たとえば、家族や親子の画像などを使用すれば、一目でファミリー向けの商品・サービスとわかります。

訴求する内容を絞り込む

ユーザーは多くのWebサイトを閲覧しており、限られた時間の中で情報を収集しています。ファーストビューで必要な情報をわかりやすく伝えなければ、ユーザーは興味を失ってしまうでしょう。単純に画像やテキストを詰め込むのではなく、内容を取捨選択して本当に伝えたいことを形にしましょう。

サイト上の導線を考える

導線とは、サイトを訪問したユーザーが欲しい情報にたどり着くまで、あるいは商品購入に至るまでのルートのことです。ワンクリック、または数クリックでたどり着けるほうが効率的で、ユーザーの利便性も高まります。

たとえば、メインビジュアルに商品の魅力的な画像を使用し、キャッチコピーで商品の価値を訴求します。また、「詳しくはこちら」「購入はこちら」などのボタンを設置することで、ユーザーに行動を促すことが可能です。

メインビジュアルに独自性を持たせる

近年はメインビジュアルに動画を使うケースも増えています。動画は写真やテキストに比べて約5,000倍の情報量を提供できるといわれており、ファーストビューでも多くの内容を訴求することが可能となります。また、「〇〇金賞受賞」「△△売上ランキングNo.1」といった具体的な実績を表示すると、ユーザーを引き付ける効果が期待できます。

Web制作会社に依頼する

ECサイトの作成にあたっては、自社で行う方法とWeb制作会社に依頼する方法があり、本格的なファーストビューを作るなら制作会社に依頼するのがおすすめです。

ただしプロだからといってすべてを相手に任せるのではなく、打ち合わせをしっかりと行い、自社の要望や方向性を理解してもらいましょう。

失敗を避けるための注意点

ファーストビューの作成には、注意すべき点もあります。ポイントを押さえておくことでユーザー離脱のリスクを軽減できるので、覚えておきましょう。

表示速度を見直す

ファーストビューの表示速度は、ユーザーの離脱率に大きく影響します。動作が重いとなかなかページが表示されないため、ユーザーがすぐに別のサイトへ移動してしまう可能性があるためです。特に動画などは動作が重くなる傾向があります。
大きい映像ファイルは圧縮する、不要なソースコードは削除するなど対策を行いましょう。

デバイスに合ったサイズに調整する

PC、スマホ、タブレットなどのさまざまなデバイスからアクセスされることを考慮して、各デバイスの画面に合うようファーストビューのサイズやデザインを調整することも大切です。
それぞれの画面サイズに画像やキャッチコピーが納まらないと、訴求したい内容が数秒では伝わりにくく、離脱されてしまう可能性があります。

過剰な宣伝は控える

過剰な情報や宣伝は、目移りしやすく気も散ってしまうため、ユーザーに内容が伝わりにくくなります。ファーストビューは、ユーザー目線で必要な情報を簡潔に伝えることが大切です。
これらの注意点は、ユーザーの利便性に大きく関わります。どんなに良いデザインでも、見にくい、操作しにくいWebサイトではファーストビューでの離脱につながります。

まとめ

ファーストビューは、ターゲットが何を求めているか、ターゲットにどんなことを伝えたいかをよく考え、3秒程度で心を掴む内容を作成することが目標とされています。また、サイトは一度作成して終わりではなく、CRVなどに応じて定期的に見直し、必要に応じて改善していきましょう。
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