futureshopとは?機能や料金、メリット・デメリットを解説
ECサイトを作成して運用するプラットフォームには、さまざまな選択肢があります。そして、各プラットフォームには、それぞれ特徴があります。この記事では、そんなプラットフォームの1つである「futureshop」の機能や料金、メリット・デメリットについて解説します。
futureshopとは?
futureshopとは、SaaS型のECサイト構築プラットフォームです。高級果物店の京橋千疋屋や、有田焼の深川製磁公式オンラインストアなど、多彩な企業への導入事例があります。
futureshopには、強力なECサイト運営機能である「コマースクリエイター」があり、さまざまな企業が導入する理由の1つとなっています。
futureshopの機能
まずは、futureshopの各機能の詳細について以下に解説します。
基本的なECサイトの作成機能以外にも、futureshopは優れた機能を持っています。
ECサイトの作成・運用・管理機能
ECサイトの作成は、futureshopの主要な機能の1つです。futureshopには、ECサイトの作成やデザインカスタマイズ、サイト運用を行うCMS機能「コマースクリエイター」があります。
また、ECサイトの作成だけではなく、商品管理機能・受注管理機能・予約販売機能・割引設定などの運用管理機能もあります。このほか、アクセス解析機能やレポート分析機能など、ECサイトの分析機能も備えている点が魅力です。
顧客管理機能
ECサイト運営においては、顧客管理や顧客とのコミュニケーションが重要です。futureshopは、顧客の会員ステージ機能やポイント機能、レビュー機能、メールマガジン機能など、顧客を育成する機能や顧客とのコミュニケーション機能も備えています。また、顧客のうち、条件に合致する対象のみに的を絞ってメールマガジンを送信できる機能も持っています。
集客・プロモーション機能
顧客をいかにECサイトに誘導するかという集客やプロモーションも、ECサイト運営においては見逃せない重要な施策です。futureshopには、クーポン発行機能やプロモーション連携機能など、集客やプロモーションのための機能があります。プロモーション連携機能を使えば、各アフィリエイトプロバイダと連携することができます。さらに、近年のECサイトで取り入れている例が多い、InstagramやFacebookなどのSNSとの連携も容易です。
実店舗との連携機能
futureshopは実店舗との連携機能を持っているため、ECサイトだけでなく実店舗の運営も行っている企業にとっても便利です。実店舗で購入した際に獲得したポイントをECサイトで利用することや、実店舗の在庫状況とECサイト上の在庫状況を連携することもできます。ECサイトを訪れた顧客を実店舗に、あるいはその反対の誘導するなど、多彩な販促活動に活かせる機能です。
futureshopの料金プラン
futureshopには、大きく分けて「Standard」と「Gold」の2種類の料金プランがあります。それぞれのプラン内に、先に解説した「コマースクリエイター」の利用料金2,000円が含まれており、使用しない場合には2,000円分割り引いた価格で利用することができます。いずれの料金プランでも、futureshopへの販売手数料となる「ロイヤリティ」は発生しません。なお、こちらで紹介するのは「利用中の方」に適用される料金なので、新規導入する場合はプランや料金体系が異なる場合があります。
Standardプラン
Standardプランは、登録可能商品の数やオプションを選択してECサイトの運用を行えるプランです。登録可能商品数は50・500・2500・5000・10000と分けられています。
初期費用(税抜き)は50・500が22,000円、2500・5000が27,000円、10000が52,000円です。
これとは別に基本料金があります。
50のプランは22,000円、500は26,000円、2500は31,000円、5000は37,000円、10000は52,000円となります(すべて税抜き)。なお、基本料金は半年・年間契約が可能で、半年・年間契約を利用する場合は月契約の場合よりも若干安価になります。
Goldプラン
Goldプランは、3万点まで商品が登録できるなど、本格的・大規模なECサイトを運営する際に活用できるプランです。「Standard」ではオプションとなっているポイント機能やクーポン発行機能、画像ホスティング機能などが一部標準搭載されています。コマースクリエイター機能を利用するか否かによって料金が変わる点はStandardプランと共通です。
Goldプランの初期費用(税抜き)は52,000円で、基本料金は月契約で81,000円です。Goldプランでも、基本料金は半年契約・年間契約が可能です。
futureshopのメリット・デメリット
ここからは、futureshopのメリット・デメリットについて解説します。
メリット1:高機能なECサイト作成・運用ができる
ECサイトの作成においては、知識やスキルを持っていなければ、欲しい機能やデザインを実現させることが難しいものです。しかし、futureshopのコマースクリエイター機能を利用すれば、手軽にデザインを変更したり、集客・プロモーション機能を活用したりすることができるほか、プロモーション・顧客育成機能も役立てることができます。スピード感を持ってECサイトを作成し運用していきたい企業にとっては、大きなメリットであるといえるでしょう。
メリット2:ECアドバイザーによるサポートが受けられる
futureshopには、ECアドバイザーによるサポートが受けられるサービスがあります。また、ECサイトの作成や運用に慣れていない企業にとっては、相談会や説明会、ノウハウセミナーが開催されていることもメリットといえるでしょう。ECサイトを運営していくうえでサポートが受けられる点は、futureshopのユニークな特徴の1つです。
メリット3:外部サービスとの連携ができる
futureshopのメリットとしては、外部サービスとの連携機能が豊富であることも挙げられます。プラットフォームによっては、ECサイト自体は作成することができても、決済システムは別であることや、SNSとの連携機能に乏しいといったケースも珍しくありません。futureshopでは、Google Analyticsなどの分析ツール、離脱を防止するためのポップアップツール、Web接客や外部ID決済など、多彩なサービスと連携ができるため、EC運営のための手間が圧倒的に少なくて済むのです。
デメリット1:費用は高め
futureshopは、高機能で使いやすいサービスである一方、コスト面では決して安価という水準ではありません。Standard・Goldいずれのプランでも、基本料金とは別に初期費用が生じるなど、運用開始時にまとまったコストを負担する必要があることについては、EC運営を開始する前に把握しておくべきポイントといえるでしょう。また、機能を追加してさらに高機能なECサイトを構築しようとすればするほど、費用についても追加の負担が生じる点も考慮する必要があります。
デメリット2:ユーザーが機能やアップデートを把握する必要がある
futureshopは、そもそもが多彩な機能を持つサービスであるために、それぞれの機能を使いこなすためには、さまざまな機能をじっくりと見て身につける必要があります。
また、futureshopは機能の追加やバージョンアップの頻度が多いことも特徴ですが、こうした機能追加・バージョンアップが行われるたびに、ユーザーもそれについて行けるよう変更された仕様を覚えたり、機能の使い方を把握したりする必要があります。
まとめ
この記事では、SaaS型ECプラットフォームであるfutureshopについて、機能や特徴、メリット・デメリットを解説してきました。futureshopは高機能なECプラットフォームであり、施策を実現しやすいですが、ECサイトにおける販売戦略や広報戦略、問題点の把握・改善などは、やはり運営企業が立案・実行していく必要があります。
「ECのプロ」では、ECの問題点を診断する「診断パッケージ」や、既存顧客をリピートに導く戦略を立案するプロをマッチングする「リピート改善パッケージ」などを展開しています。futureshopで作成・運用しているECサイトの運用に悩みを持つ企業の担当者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。