ドロップシッピングの特徴は?一般的なネットショップとの違いなど

2024-01-24

ドロップシッピングの特徴は?一般的なネットショップとの違いなど

ECやネットショップという販売形態が広く普及している現代において、インターネットを通じて商品を販売するという形態は馴染み深いものとなりました。そのようなインターネットを通じた販売形態の中に「ドロップシッピング」という用語があります。このドロップシッピングとはどのような販売形態なのか、そして通常のECやネットショップとはどのような違いがあるのかについて、この記事で解説します。

ドロップシッピングの仕組み

ドロップシッピングは、Webサイト上で商品の売買をするという意味で一般的なECサイトと混同してしまうケースがあります。

しかしながら、ドロップシッピングは在庫を持たずに商品を販売するという特徴があるECサイトの一種です。つまりメーカー・サプライヤーから販売する商品を仕入れてきて販売するという方法ではなく、ユーザーに対してメーカー・サプライヤーから直接発送するというものです。

一般的なネットショップとの違い

インターネットを通じて商品を販売する方法としては「ECサイト」「ネットショップ」という呼称が一般的です。しかしながら、ドロップシッピングは一般的なECサイトやネットショップとは仕組みが異なります。一般的なネットショップとドロップシッピングとの違いについて以下に詳しく解説します。

商品在庫についての違い

一般的なECサイト・ネットショップでは、商品をメーカーやサプライヤーから仕入れて自社の商品保管場所に在庫として保存します。企業はこの在庫の中から受注のあった商品を発送するわけですが、ドロップシッピングでは商品在庫を持ちません。具体的にはユーザーがドロップシッピングサイトで商品を購入すると、ドロップシッピングを運営するサイトは注文をした顧客の情報をメーカー・サプライヤーに送信します。顧客情報を受け取ったメーカー・サプライヤーは、ドロップシッピングから受けた情報をもとに、顧客に直接商品を発送するという流れです。つまり、いずれのプロセスにおいてもドロップシッピングは商品を直接在庫として自社に置くことはなく、注文情報だけをメーカー・サプライヤー及びユーザーとやりとりするのです。

収益構造の違い

ドロップシッピングと一般的なECサイト・ネットショップとの違いは、収益構造にも現れます。一般的なECサイト・ネットショップでは、メーカーやサプライヤーからまとめて販売する分の商品を仕入れ、そこに必要経費や利益分を載せて販売します。しかし、仕入れをした商品が売れるかどうかは、仕入れ時点ではまだ不明です。もし予定数量を販売することができなければ、利益(売上)を確保することができなくなり、それによって損害を生み出してしまうことになります。ドロップシッピングでも、仕入れたものを販売するという点は一般的なECサイトやネットショップと同様です。しかし、一括で商品を仕入れてから販売するのではなく、顧客が商品を購入した分だけ、メーカーやサプライヤーに仕入れ代金を支払うことになります。

業務内容の違い

ドロップシッピングの特徴のひとつに「商品在庫がない」という点を先に解説しました。在庫がない点については、保管場所などの他に、もうひとつ業務内容に違いが現れます。違いが生じるのは商品の発送業務です。ドロップシッピング側は、メーカーやサプライヤーに注文情報を送ることで、メーカーやサプライヤーが直接商品を発送するため、ドロップシッピング側が発送作業を行うことはありません。つまり、ドロップシッピング側の業務としては、あくまで商品の販売を伸ばすための施策であり、Web上のショップのデザインやPR・宣伝、マーケティング分野のみといえます。

ドロップシッピングのメリット・デメリット

では、こうした特徴を持つドロップシッピングには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。一般的なECサイト・ネットショップと比較してのメリット・デメリットについて、以下に解説します。

ドロップシッピングのメリット1:在庫リスクがない

「在庫を持たない」というドロップシッピングの特徴は、そのまま「在庫リスクがない」というメリットにも繋がります。一般的なECサイトやネットショップは、商品を一括で仕入れたあとに在庫が売れなければ「不良在庫」となってしまいます。ドロップシッピングの場合には、商品を一括で仕入れることがなくそのまま発送することになるため、不良在庫のリスクがそもそも発生しないことになります。この点はドロップシッピングの大きなメリットのひとつであるといえるでしょう。

ドロップシッピングのメリット2:作業の削減ができる

商品を仕入れず在庫を持たないことと関連して「作業の削減ができる」こともドロップシッピングのメリットのひとつです。たとえば商品の梱包・ピッキング・発送や配送業者とのやりとりなどはECサイト・ネットショップでは大きな作業のひとつです。ドロップシッピングにおいては、こうした作業のほとんどをメーカー・サプライヤーが行うため、作業の負担は大きく軽減されます。

ドロップシッピングのメリット3:コストが抑えられる

ドロップシッピングのもうひとつのメリットは、コストが抑えられる点です。商品在庫を持たないことにより、仕入れた商品を保管する倉庫などのコストがかかりません。

また、ピッキング・配送など物流関連の業務にかかるコストも存在しないということになります。さらに、一括で商品を仕入れる一般的なECサイトやネットショップでは仕入れ値が大きくなるケースがありますが、ドロップシッピングの場合には、発送商品ベースでの仕入れ値となるため、初期投資を抑えてサービスを開始できる点もメリットであるといえるでしょう。

ドロップシッピングのデメリット1:商品を直接手に取れない

商品在庫を持たないというドロップシッピングのメリットは、見方を変えればデメリットにもなります。

ドロップシッピングでは自社の手元に商品が届くことがないため、直接商品を手に取ることがなく販売が完結します。商品の実際の使い勝手や質感などは、ドロップシッピングを運営している側には直接知る手段が限られるということです。この特徴については、メーカーやサプライヤーが情報を開示していて、そこからある程度の情報を入手することはできます。しかしながら、たとえば海外の商品などの場合、日本の法律上違法なものではないか、日本国内で使用できる製品かなど、ドロップシッピング側の知識が必要となるケースもあるでしょう。

ドロップシッピングのデメリット2:競合が多い

ドロップシッピングは在庫を抱える必要がなく、初期費用も抑えられるという特徴から、参入障壁が低いといえます。その結果、ドロップシッピングのサービスは必然的に多くなり、競合が多数生まれることを意味しています。同じ商品を複数のドロップシッピングが取り扱う状況となり、売れる商品を見出す能力がなければ、自社が運営するドロップシッピングサイトから購入してもらうことは困難となるケースもあります。

まとめ

ドロップシッピングは、一般的なECサイトやネットショップにおける「不良在庫のリスク」や「初期投資の大きさ」を解消でき、参入障壁が低いというメリットがあります。

その一方で商品を直接手に取れず、参入障壁が低いために競合が多くなるというデメリットも無視できません。「ECのプロ」では、ECの運営にとって不可欠な集客・リピート率の改善を支援するパッケージを展開しております。ドロップシッピングの展開、あるいはECの展開を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

ECのご相談はこちら

記事で紹介されているプロとのご面談や、より詳細なノウハウのご共有、ECのプロのサービス説明を
ご希望の方は、下記よりご連絡ください。担当者より1営業日以内にご返信差し上げます。

セミナーのお申し込みはこちら

満員御礼 本セミナーは終了しました

この記事をシェアしよう

ECコンサルティングを利用するなら?おすすめの会社10選

6/27/2024

サイト内検索とは?EC担当者必見の機能やメリットを紹介

6/18/2024

ECサイトにチャットボットは必要?導入の効果とは

6/17/2024

JAPAN CRM Conference 2024 Autumn

11/26/2024

HEALTHCARE MARKETING DAY ヘルスケアに関わる商品がもっと売れる!新しい打ち手が見つかる2日間

11/25/2024

楽天市場で売上アップを叶えたいすべての人へ RAKUTEN THE DAY 〜ここでしか聞けない成功事例を大公開〜

11/20/2024