出品者必見!Amazonプライムデーの対策と重要性

2024-02-08

売上・集客アップに欠かせないAmazonプライムデー対策を紹介

今や誰もが知る世界最大のネット通販サイトとして、国内でも定着したAmazon。ECを展開するなら、必ず押さえておきたいプラットフォームです。

知名度が高く、多様な属性を持つ多くの人が日常的に利用するECであるため、自社商品を目にしてもらう機会を増やしやすいほか、出品事業者にとって手間のかかる業務を効率化できるサービスや仕組みも手厚く整っています。新規出店と運用が比較的手軽であることもAmazonを利用する魅力でしょう。

一方で、豊富なジャンルの膨大な商品が日々出品され、ユーザーにアプローチをかけていることから、競争が激しく、自社商材の認知度をなかなか上げられない、うまく集客を図れないとお悩みの方も多い実態があります。

このような場合に活用したいのが、ビッグセールイベントとして定期開催されているAmazonプライムデーです。注目度の高いこのイベントでアクセスを集められれば、その後の成果も自然と向上しやすくなります。

ただ漫然とセール期間を迎えても、この機会を活かすことはできません。しっかりとした対策の有無が成否を分けます。そこで今回は、このAmazonプライムデーの概要から、対策方法までをわかりやすくご紹介します。

Amazonのプライムデーとは

Amazonプライムデーとは、Amazonが年に1度だけ開催する特別なセールイベントです。通常、2日間(48時間)のみ、Amazonプライム会員限定で催され、他では見られないような10~50%程度といった高い割引率で人気商品や高額商品が提供されています。日用品から大型家電製品、高級品まで、このタイミングを待っていたユーザーがこぞってAmazonでのショッピングを楽しみます。

2023年は7月11日と12日の2日間開催されました。開催日がいつかは直前までわかりませんが、例年7月中旬頃に実施されています。事業者としては、それを見越して4月・5月頃から対策を開始しておくとよいでしょう。

会員限定セールながら、近年は開始前からWeb広告はもちろん、TV・CMなどでも大々的に宣伝されるため、一層注目度が高まっており、通常の倍を軽く超えるトラフィックがあるといわれています。つまり出品事業者にとっては、それだけ大きな売上効果と集客が期待できるチャンスとなるのです。

購買意欲が最高に高まったユーザーがAmazonのサイトに一気に流入してくるイベントですから、これを逃す手はありません。プライムデーをきっかけに自店舗や自社商材を知ってもらい、リピーターやファンを獲得できる可能性も大いにあります。

Amazonプライムデーに種類はある?

Amazonプライムデーは先述の通り年に1回のイベントですが、期間中には主に2つのセールイベントが実施されます。いつ何が安くなるセールなのか、どういった特徴があるのか、それぞれ整理しておきましょう。

特選タイムセール

1つ目は「特選タイムセール」です。Amazonプライムデーのメインともいえるセールで、対象商品はカスタマーレビューにおいて星を4つ以上獲得しているものに限られます。よって、ジャンルランキング上位の人気商品や、レビュー評価の高い優れた商品が特にお得な価格で販売されるため、注目を集めています。

ユーザーの購入数量に制限はなく、実施期間中であれば、表示された特別割引価格で好きなだけ購入可能です。ただし、人気の高い商品は売り切れとなることも多く、プライムデーの中でもこの「特選タイムセール」を通してさらに安く購入できる可能性があるため、ヘビーユーザーは狙った商品が対象商品にあがっていないか、こまめにチェックしています。

数量限定タイムセール

もう1つは「数量限定タイムセール」です。こちらはその名の通り、時間と数量を限って実施されるセールです。対象商品は幅広く、家具家電製品から日用品、食品などまで多様な商品がラインアップされます。

販売される期間と個数があらかじめ決まっており、その情報は商品の下に表示されます。ユーザーはこれを参考に、販売開始時間に合わせ、欲しい商品をカートに入れていきます。ルールとして、カート追加後15分以内に注文を確定させる必要があり、15分を超過すると通常価格に戻ってしまいます。また、特別な記載がない限り、1人1点限りの購入個数制限もあります。限定数量に達しても、キャンセル待ちを登録できる場合は、ユーザー画面にキャンセル待ちボタンが表示され、注文可能となった場合に通知される仕組みとなっています。

ユーザーにとっては、この機会を逃さず手に入れたいという購入意欲がより湧きやすく、注文確定までの時間も限られているため、迷わず購入を決める傾向が高まるセールです。出品事業者は、より売りやすく、売上を伸ばす効果が期待できるでしょう。

先行セールの実施も

2023年は、これら2つのセールに加え、新たな試みとして「プライムデー先行セール」が実施されました。プライムデーの開始2日前である7月9日の0時から始まり、家電やファッション、日用品などの一部の対象商品が特別価格で提供されるイベントとなりました。

ここでの対象商品はプライムデーの期間も引き続き販売され、実質4日間のセールになりましたが、在庫がなくなり次第終了の予定でした。そのため、特に人気の高い商品は先行セール段階で売り切れになるとの予測もあり、先行セール期間中から集客が大いにアップ、広く賑わいをみせるものとなりました。

Amazonプライムデーの対策の重要性

それでは、なぜAmazonプライムデーへの対策が重要なのでしょうか。2つのポイントから解説します。

成功の鉄則は「売れる時にしっかり売る」

ECで重要なのは、とにかく売り時を逃さないことです。買い手の購買意欲が高まっている時にしっかりアプローチし、売上を伸ばさなくてはなりません。

Amazonプライムデーは、Amazonを日頃からよく利用するプライム会員が年に1度のイベントとして待ちに待っているセールの機会です。そのため、購買意欲は最高に高まっており、仮にさほど対策を実施しなかったとしても、セールに参加しさえすれば、普段より多くの注文を獲得できるでしょう。

しかし、競合する事業者が売上を最大化すべく、徹底したリサーチと対策を施し、入念に準備して臨んでいる可能性も十分にあります。当然、何の対策もしていない自社は差をつけられ、競争優位性を下げてしまうでしょう。結果として、対策を行っていれば獲得できたはずの顧客、伸ばせたであろう売上を失ってしまうことになります。

また、普段あまり注文の入らない商品も、いつか買おうとチェックしていたユーザーに売れるなどして、意外な売れ行きを記録する場合があります。人気商品はもちろん、あらゆる商品が予想以上に売れる可能性があるのです。

そのため、準備が不十分なままにセールを迎えると、需要が上回り、簡単に在庫切れを起こしてしまいます。そうなると、貴重な販売機会を逃して売上を抑えてしまうだけでなく、Amazonからの評価を下げる要因ともなり、二重三重のマイナスを抱えることになるのです。だからこそ、万全の対策をとり、この売り時を逃さないことが大切です。

セール後の売上アップにも寄与

Amazonプライムデーでの対策は、期間中の売上向上効果のみにとどまりません。セール期間終了後の販売環境を有利にすることにもつながっています。

Amazonプライムデーで競合よりも高い販売実績を記録することができると、Amazonから商品がよく売れるセラーだと認識してもらえるようになります。Amazonの検索アルゴリズムは売れる商品、売れるセラーを検索順位の上位に示す仕組みで、特に直近の販売実績を重く評価する傾向にあるため、プライムデーでしっかり売っておくと、その後は自然にランキング上位に表示されるという副次的効果を得られるのです。

ランキング上位に表示されるとカートの獲得もしやすくなり、関連商品の購入を検討しているユーザーの目に触れやすくなります。販売数が増えればレビュー投稿の機会も増え、さらなる売上拡大にもつながっていくでしょう。

しっかり集客するための対策方法は?

それでは、具体的にどのような対策をとるべきなのか、Amazonプライムデーのセール期間前、期間中、終了後の3つの時期ごとに主なポイントをご紹介します。

プライムデー前にとるべき対策

■現状の販売実績確認

対策を開始する前に、まず現状の把握を的確に行うことが大切です。扱う商品すべてに対し、完璧な対策を施すのは非現実的でしょう。販売実績を分析し、特に注力すべき対象商品を見極めます。

セールイベントを最大限に活用し、集客と売上をできる限り向上させるためには、売りたい商品より売れる商品で勝負する方が近道であり、良い結果を生みやすい傾向にあります。データを参照しながら、直近の売れ筋やセール期によく売れる商品を中心に、注力商品を決めていきましょう。

■商品ページの見直しと改善

注力商品を選定したら、その商品詳細ページについて見直しを行い、ブラッシュアップを図ります。ユーザーの目に最初に触れる商品名は、特に重要です。狙いたいキーワードを前方に配置し、【】などの記号を適宜用いて可読性を高めましょう。

商品詳細は箇条書きで簡潔に記載し、わかりやすく訴求することが大切です。近年はスマホからのアクセスが多くなっていることを鑑みると、スマホのファーストビューで表示される上位3つを特に重視すべきでしょう。最初の3点でキャッチしたユーザーに内容の濃い情報を提供することを意識すると、効果的な商品ページになります。

■十分な在庫の確保

あらためて現在の在庫数を確認し、十分な量を確保、補充しておくことも大切です。

Amazonプライムデーでは在庫切れが発生しやすく、万全の体制を整えていなければすぐに販売不可能となり、利益獲得機会の逸失とAmazonからの評価の低下を招いてしまいます。

また自社配送の場合、在庫数が商品情報に適切に反映されるようにしておかねばなりません。反映漏れで受注できないといった問題を起こさぬよう、システムも確認しておきましょう。

■Amazon SEO対策の見直しと改善

Amazonプライムデーの期間中は特設ページが設けられますが、集客に検索流入が重要であることは変わりありません。SEO対策はすぐに効果が現れるものではないため、1~2カ月前から余裕を持って着手し、セール期間中の上位表示を目指しましょう。

検索キーワードと商品ページの関連性を高めたり、スポンサー広告を出稿し特定キーワードでの販売実績を増やしたりするほか、高評価レビューの獲得に努めるといった対策が有効です。

Amazon SEOの仕組みについてはこちら

■FBAの導入

多くの商品が売れやすくなるプライムデー期間中は、配送作業が煩雑となります。そこでFBAの導入・活用がおすすめです。

FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略称で、商品配送をAmazonに委託するオプションです。このオプションを活用すると、在庫管理から注文対応、梱包、発送、返品等の顧客対応まで、Amazonが一連の作業を代行してくれます。自社で行うべきは倉庫への納入発送のみとなるため、負荷を大いに軽減できるでしょう。

FBAを導入すると、自社商品にプライムマークがつくという利点もあります。Amazonプライムデーに参加する会員にとっては、プライムマークつきの商品を購入すると配送特典を得られるメリットがあり、このマークの有無が商品の最終選定に影響することもしばしばです。

このように、運用管理の品質維持と、より多くの受注獲得にFBAの導入は有効なのです。

プライムデー期間中にとるべき対策

■自社セールやポイントアップ企画の実施

特選タイムセールや数量限定タイムセールに参加しない、またはできない場合、このイベント時に併せて自社セールを実施するのが有効です。期限つきのクーポンを発行し、集客と購入を後押しするといった施策も考えられます。

Amazon側でも、プライムデーに併せ「ポイントアップキャンペーン」が実施されますが、ポイントの還元でよりお得になることを訴求するのも集客につながります。

ユーザーにとって重要なのは、その買い物が得と感じるかどうかであり、購入品が必ずしもプライムデー対象商品である必要はありません。高い購買意欲を持って集まっているユーザーを逃さず、独自セールやクーポン、ポイントアップでお得感を演出していくことが、期間中にできる対策です。

■広告単価の調整

Amazonプライムデーの期間中は、多くの事業者が売上を伸ばそうと競い、利益度外視で広告入札を強めるセラーも出てきます。このため入札単価が上がりやすく、通常の相場では思うように広告を露出させられない場合があります。

対象商品の注力優先度や競合の入札状況に併せ、広告単価の調整をこまめに行いましょう。目安は1.5~2倍程度ですが、2日間と短期間のイベントでもあるため、注力商品については競合広告に埋もれぬよう注意し、予算とのバランスをとって適切な広告運用を図っていくことが大切です。

プライムデー終了後にとるべき対策

■事後分析と今後への戦略調整

セール終了後は、Amazonプライムデーで得た勢いをいかに落とさず、今後につないでいくかが重要となります。広告予算は急激に落とさず漸減させ、集客力を維持するようにします。もちろん減少した在庫の補充も必要です。

そして、今回のセールでどれほどの成果を得られたか、販売データを多角的に確認し、顧客からのフィードバックも丁寧にチェックしましょう。こうした事後分析をもとに、今後のプロモーション施策や商品リストの変更の必要性などを検討していくようにします。

まとめ

Amazonプライムデーは年に1度のビッグイベントであり、購買意欲の非常に高いユーザーが多くサイトに流入してくる絶好の機会です。Amazonを利用する事業者にとっては、売上と集客の向上が期待できる大きなチャンスとなります。万全の対策と期間中の迅速な対応をもって、セールイベントの恩恵を最大化させるよう努めましょう。

ただし、多くの競合が存在する中、誰もが狙うチャンスを確実に活かすのは簡単ではありません。ECのプロでは、各事業者に合った最適な戦略の立案や効果的な広告運用調整など、細かなカスタマイズが可能な多岐にわたるサポートを提供しています。

プロフェッショナルな知見を反映させ、一歩先を行く対策を目指すなら、ぜひこちらのフォームから無料相談をしてみてください。

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